
レンタルスペースの不安として、よく挙がるのが隠しカメラです。
告知のない防犯カメラや盗撮器の設置。検索すると、必ず出てきます。
気にして当然だと思います。
知らない場所に入って、誰も見ていない状態で過ごす。カメラがあるのかないのか、入ってみても分かりません。
着替えを伴うレッスンもあります。小さなお子さん連れの集まりもあります。女性だけで使われることもあります。確認したい理由は、いくらでもあります。
今回は、私たちの方針をそのまま公開します。
室内に、常時監視するカメラは置きません
先に結論を書きます。
基本的に、室内にカメラは置きません。
入り口や出口に対して防犯カメラを設置することはあったとしても、室内を常時監視するカメラは、基本的に設置しません。
これは、創業時からの方針です
途中で変えたわけではありません。最初からそうしています。
カメラを置けば、確かに安心な面はあります。何かあったときに何が起きたか分かる。技術的には難しくありません。
それでも、置いていません。
借りている時間、その部屋はお客様のものだと考えているからです。
入り口のカメラは、最近になって付けました
一方で、入り口や出口に防犯カメラを設置することはあります。
そして正直に書くと、これはつい最近のことです。
もともとは、何も付けていませんでした。
理由は、お客様の荷物です
なぜ設置することになったのか。
連続複数日、利用されるお客様の場合、室内に荷物を置いたままになるからです。
展示会やポップアップで数日お使いになる場合、什器や商品を置いたまま帰られます。当然、施錠はします。
それでも、もし万が一盗難などが発生した場合には、対応する必要があります。
何も記録が残っていなければ、何も追えません。 それでは、安心して荷物を置いていただけません。
これが、防犯カメラを設置する理由になりました。
監視のためではありません
つまり、入り口のカメラは、お客様を監視するためのものではありません。
お預かりしているものに対する責任として付けています。
同じ「カメラ」という言葉でも、入り口のカメラと室内のカメラでは、目的がまったく違います。
- 入り口のカメラ — 誰が出入りしたかの記録
- 室内のカメラ — 中で何をしているかの監視
前者は利用される方を守るためのもので、後者は利用される方を疑うためのものです。
私たちが置いているのは、前者だけです。
映像は、普段は見ません
もうひとつ、運用についても書いておきます。
普段は見ません。何かあったときだけ確認する運用です。
誰かが常時モニターを眺めているわけではありません。記録は残しますが、見るのは必要なときだけです。
「監視していません」と言い切るより、実際の運用をそのままお伝えしたほうが分かりやすいと思いました。
規約には書いてあります。ただ──
カメラについては、利用規約に記載があります。
ただ、正直なところを書きます。
規約は、あまり読まれません。
予約の流れで同意して、そのまま進む方がほとんどだと思います。不安を感じている方ほど、規約の奥までは辿り着けません。
だから、こうして記事に書いています。
規約の中にある情報を、外に出しておく。 それが、一番確実に伝わる方法だと思いました。
予約前に、確認できること
ご自身で確かめられることを書きます。
1. カメラの有無と、設置場所を聞く
遠慮する必要はありません。
「室内にカメラはありますか」「入り口にはありますか」
これは、正当な質問です。ちゃんと運営している施設なら、答えられます。
そして、答え方を見てください。 場所まで具体的に説明してくれるか、曖昧にされるか。そこに差が出ます。
2. 規約を確認する
読まれないと書きましたが、不安があるなら読む価値はあります。
カメラについての記載があるか。あるとすれば、どこに設置されていると書かれているか。
記載がまったくない場合は、聞いてみてください。
3. 見学する
一番確実なのは、実際に見ることです。
多くの施設では、事前見学を受け付けています。部屋の中を自分の目で見れば、分かることは多いはずです。
そして、見学を受け付けているかどうか自体も、判断材料になります。
4. 更衣スペースの扱いを聞く
着替えを伴う利用の場合は、どこで着替えることになるかを確認してください。
更衣室があるのか、部屋の一部を使うのか。施設によって状況が違います。
まとめ
カメラについて、私たちの立場を整理します。
- 室内に常時監視するカメラは、創業時から置いていません
- 入り口や出口には設置することがあります
- その理由は、お預かりしている荷物を守るためです
- 映像は普段見ません。何かあったときだけ確認します
そして、これから施設を選ぶ方へ。
聞いてください。
カメラの場所を聞くことは、失礼でも何でもありません。答えられる施設を選べばいい、それだけです。
次回
次回は、騒音トラブルについて書きます。
近隣からの苦情、強制退去。これも心配されていることのひとつです。
そして、実はこれは利用される方が気をつけるより先に、施設の構造で決まる部分が大きい話でもあります。
私たちが物件を選ぶときに見ていることも含めて書きます。
シリーズ一覧|レンタルスペースは危ない?(全5回)
- #1 運営者が、正直にお答えします
- #2 「高額請求」の正体は、たいてい悪意ではありません
- #3 室内にカメラは、置いていません(この記事)
- #4 騒音トラブルは、音量の問題ではありません
- #5 最終回|幽霊スペースの避け方と、口コミの読み方
運営する側の話も書いています
レンタルスペースを運営・開業される方向けの連載もあります。
【筆者】
レンタルスペースALBE 運営会社 株式会社ファーストクリエイト 代表取締役 鬼頭創一